【上位校学生に聞いた】学生は座談会で企業を見ていない!?

現在、採用活動の一環として座談会を取り入れる企業が多く見られます。採用活動をしているご担当者様も、「どういった座談会をすれば、多くの学生に自社の魅力づけができるだろう」と一度は悩まれたのではないでしょうか。

今回、上位校学生に座談会に関するアンケートを実施したところ、アンケートの結果から、企業と学生の座談会に対する認識には、すれ違いがあることがわかりました。そのすれ違いが引き起こす問題とその対策についてまとめましたので、今後の採用活動にお役立てください。

社風を伝えたいなら”座談会”

そもそも、選考過程における座談会とは一体どのようなものでしょうか。今回は、企業と学生の初期接触としてよく設けられる『説明会・座談会・面談』についてそれぞれの特徴をまとめました。

説明会・座談会・面談の特徴

説明会
企業が自社の企業理念・事業内容などを説明する場。企業によって事前に準備された資料を基に、人事のみで対応することが多い。説明会の最後には、学生からの質問タイムなども設けられる。参加学生数は、少ないところで30人程度、多いところでは100人以上参加するケースもある。
座談会
1人の社員と複数の学生がざっくばらんに話をする場。懇親会のようなリラックスした雰囲気の中で、学生発信の会話形式で進むものが多く、社員は人事だけでなく、営業職などの現場の社員が参加することが多い。参加学生数は、少ないところで5人程度、多いところでは30人程度参加するケースもある。
面談
企業の担当者と学生がより近い距離感で、相互理解を深めることを目的としてセッティングされる場。企業・学生ともに、質問内容は普遍的なものではなく、自分と関連付けたものが多い。主に人事一人に対し、学生一人の形式で行われ、企業の会議室やカフェスペースなどで実施されるケースもある。

上記をふまえて、『説明会・座談会・面談』を採用担当者の工数・学生への魅力づけ・学生のことを知れるか・学生に社風を伝えるという4つの観点から比較しました。

表の通り、座談会の1番のメリットは、学生に社風が伝わりやすい点です。説明会や面談の多くは、人事が一人で進行することに対し、座談会は、人事に加え現場の社員が会に参加する場合がほとんどです。会の中で、社員同士の自然なやり取りから、社員の仲の良さや人柄などが見えるため、自社の社風や社内の雰囲気を伝えるには、かなり効果的といえます。また座談会は、「説明会よりも学生と近い距離で自社の魅力づけをしたいが、学生一人一人と面談をする時間はない」といった、いわば説明会と面談の中間のような立ち位置として設けられているようです。

このように、企業の多くは座談会を選考ではなく、自社のありのままの姿を学生に知ってもらい、魅力づけをする場と考えていることが多い一方で、学生は座談会に対し、違う捉え方をしていることが今回の調査によって明らかになりました。では、学生は座談会を一体どのように捉えているのでしょうか。

『自社の魅力づけをしたい企業』と『自分をよく見せたい学生』

今回、上位校学生を対象に『座談会で選考を意識した行動をとったか』というアンケート調査を行ったところ、ほとんどの学生が、自分または周りの学生が選考を意識した行動をとったと回答しました。企業は座談会を『自社の魅力づけの場』と捉えていることに対し、学生は『選考の場』だと捉えているため、企業と学生との間に、座談会に対する認識のすれ違いが生じています。

せっかく座談会という場を学生に提供しても、学生がその企業について深く知ることができずに終わってしまうことは、もったいないですよね。座談会に対する認識がすれ違ったままでは、企業がどれだけ良い内容の座談会を開催しようとも、学生に自社の魅力づけをすることは難しいでしょう。では学生の選考という認識を変えるために、企業ができることは何でしょうか?

座談会は選考の場ではないと学生に伝える工夫

・学生に名札を配布しないことで、個人を特定されてしまうという学生の不安を取り除く。

・質問の時に名乗らせないことで、質問の質が選考に影響するという学生の不安を取り除く。

・スーツ禁止にすることで、学生が緊張しないような雰囲気を作る。

・ランチ会など食事を設けることで、親睦会のような雰囲気を作る。

学生に自社のことを理解してもらうための工夫

・予想できる質問は、座談会当日までに資料にまとめ、当日配布することで、学生が本当に聞きたい質問に多くの時間を割けるようにする。

・1つのグループに社員は2人以上配置し、社員同士の普段の関係性を知ってもらう。

・匿名で質問を集めることで、学生が本当に聞きたいことを引き出す。

・学生が聞きづらい質問(給料、福利厚生、転職など)は、社員が率先してきっかけづくりをする。

まとめ

今回の上位校学生を対象としたアンケート調査の中で、「周りの学生が自分をアピールしようと必死だったため、本当に聞きたいことが聞けなかった」という意見が多く見られました。こういった事態を防ぐためにも、学生の座談会への認識を変える工夫を、企業が積極的に取り入れることで、学生の素の状態を引き出すことができ、結果的に自社への興味を多くの学生に抱かせ、選考へと導けるのかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

HeRman編集部

これからの新卒採用がわかる人事向け専門メディア、HeRman[ヘルマン]です。最新の新卒採用手法の基礎知識、成功ノウハウ、採用ツールなど様々なコンテンツを提供し、変化する新卒採用市場において人事の皆様にお役立ちできる情報をお伝えします。