【特別企画】3社に1億円の投資をした学生ベンチャーキャピタリストとは?

今回は特別企画として、「無名の若者の創業期に投資し、成長を支援する」を経営理念に掲げ、起業家のために投資やインキュベーション施設、人材紹介を提供しているPE&HR株式会社代表取締役の山本亮二郎さん、インターン生の新葉岳史さんの対談をお届けします。

インターン生ながら企業に投資する経験をした新葉さんの心境の変化や具体的な仕事内容、そして学生ベンチャーキャピタリストを育成する山本代表の思いが垣間見れる対談となっています。

1. 新葉さんの学生時代について

山本様(以下、敬称略):まず、学生時代インターン以外だとどんな感じでしたか?
新葉様(以下、敬称略):1年の頃はアルバイト、2年生の頃はそのアルバイトから離れてサークルだったり、3年生からはゼミだったりと、どちらかというと真面目な方向で活動しておりました。
アルバイトは東進ハイスクールで、講師ではなく生徒の勉強や成績の管理を行っていました。

山本:大学2年生の頃にそのアルバイトから離れた、ということでしたが、2年生からは具体的に何を始めましたか?
新葉:2年生からは考え直して、大学でしか出来ないことをやろうと思い、野球とフットサルのサークル、元々興味を持っていた金融や経済に関する勉強、例えば簿記等の勉強を2年生から始めて、簿記の2級まで取得しました。1級は現在も勉強中です。
山本:金融に興味を持ったのは何故ですか?
新葉:知ること」が好きで、子供の頃からずっとニュースを観ていました。特に、経済やビジネスの分野が好きで、社会にお金を流すことによって経済が動いていくことが特に面白みがあって好きです。
山本:大学時代、具体的にはヨーロッパ経済を中心に勉強していたんですよね。
新葉:そうですね。卒論ではヨーロッパ経済、主にドイツとギリシャについて、ヨーロッパ経済の国ごとの不均衡について書きました。

2. PE&HRでのインターンについて

山本:それで、当社に来ていただいたのはいつでしたか?
新葉:2016年の10月、大学3年生の頃なので、ちょうど1年半ということですね。
山本:入るきっかけは何だったのですか?
新葉:経済とか金融とか興味を持ったきっかけを先ほどお話したと思うのですが、大学3年生の時に入って注力していたゼミが落ち着いてきて、次は何をやろうかと考えていた時だったので。
山本:何かやろうと思ったときに何故当社の仕事に興味を持ったのですか?VC(ベンチャーキャピタル)のことを初めから知っていたのですか?
新葉:いえ、VCに関してはあまり知らなかったですね。少しは調べたりはしてきたのですが、最初の段階では、お会いした時にはあんまり分かってはいなかったです…。
山本:実際に一昨年の10月からVCという仕事をしてみて、それぞれ経緯はあるけど3社に投資をしてどうでしたか?
新葉:今まで銀行とか色々見てきたのですが、投資に関わるということはそれより面白いなと感じました。
銀行はお金を返してもらえるかというところで融資判断をしていくと思うのですが、VCは会社の成長性であったり社長の人の強みであったりそういうところで投資判断をしていくので投資というのはその点が面白いと思いました。

代表の山本様(最前列)と学生ベンチャーキャピタリストの皆様

山本:前も話したと思いますが、この会社はどう?と話したときにお互いの意見が一致したりして面白いよね、なんてことが以前ありましたね。予測出来ないけども良い、という判断をしているのは何故だと思いますか?
新葉:前も考えてみたのですが、言葉に表すのは難しいし、評価というのは軸が1つではなく社長の人格や頭の良さ・事業の成功可能性・ビジネスモデルがしっかりしているだとか本当に色々な評価軸があって、その中で絶対的評価ではなく相対的に評価していっているからある程度一致するのかな、と思います。

3. ベンチャーキャピタリストの職務

山本:その企業の将来的成長性を予測する・その事業や経営を担っている社長の成長性を見ることなど、ポイントは分析力とかそういうことでしょうか?
新葉:数字だけでなくて社長を見る力というのも大切で、広義の分析力だとは思います。
山本:あと、その会社を分析する前にまず会社を探すとこからだと思うのですが、そのやり方はどのようにやっていましたか?
新葉:探してくるのは主にニュースサイトからです。リストに挙げたものだと300~400社ほど、会ったのは100社弱ですかね。
山本:良いと思ったのが300社で、その中で会えたのが100社いかないくらい。ここまででも十分面白いとは思いますが本当はもう少し時間があったら、もっと面白くなりますよ。
支援の時間が長くなれば特に重要な面談や経営の全体的な方向性を決める会議といった局面があって、そのような時は非常にパワーが必要です。学校とは違って座っているだけではダメで、その場でどのような意見を述べることが出来るか、といったことが大事です。投資後の企業状態を分析してその大きなことを見通しながらやっていった上で意見を述べていくことが大切になります。ですが、意見を述べるだけでは評論家ですので方向性に何か影響を与えないといけません。そのためには経営についての実力見識、それからしっかりと関係性があった上で発言する必要があります。時には険しい・孤立する場合や、反目するような状況になってくることも起こり得るわけです。そこも含めて出来たらいいな、とは思っていましたが、新葉さんの就職先が金融ですし、グループの投資会社に行ったりすると若干ややこしくなるかな、という思いもありました。せっかく当社を見つけて来てくれて、実際に仕事をやっていただいて、投資先もあるので、その段階に進めるかどうかは僕も悩みました。要するに投資後の業務も非常に大変ですが面白いわけです。そこをやることが出来なかったのは残念ですけれども…。

4. 新葉さんの将来について

山本:VCという仕事をしてみて感じたことややってみたいこと、希望などはありますか?
新葉:将来的には起業に興味を持っていて、いずれは挑戦していきたいな、という思いがあります。
山本:なるほど!それはVCをやっているうちに?それとも元々考えてましたか?
新葉:そもそも僕はずっと、マクロで経済を見ていた人で、企業単体で見ていたことがあまりありませんでした。でもよく考えてみると、スマートフォンで本体もアプリも色々使っているし、それも一企業の実績として成し遂げたもので、それで社会が良くなっていくということを考えると、そこを見ていかないといけないなとは思っています。それもそういう感覚が出来たからそう思い始めたのだとは思います。

5. 新葉さんからのメッセージ

新葉:まず、VCという職に就いたことのない人たちへ、投資というのは面白い仕事だし色々なビジネスを見れるからこそ知識も人一倍付き、無形の資産としてずっと残っていくものなので役に立つと思います。
そして、感覚的なことが多いかもしれないです。ビジネスをするうえでのアカデミックではない知識だとも思います。投資先に関してはミスや拙いメールなどで色々ご迷惑をおかけしたとは思いますが、それでも皆さん本当に支えてくれて色んなことを教えてくれて、今自分がこうやって成長出来ていると思っています。今度は自分が新卒になるのでまた教わる立場になると思いますが、自分の下後輩がまた出来たら色々なことを教えていければな、と思います。
山本:この前も投資予定の社長が言っていましたけど、こんな経験をしている学生はそんなにいないです。大体2, 3年目くらいの実力にはなっていると思いますよ。楽しみにしています。本当にありがとうございました。
新葉:こちらこそありがとうございました。

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