インターンシップを単位認定する大学が増加中!

突然ですが、文部科学省の調査によると、インターンシップを単位認定している大学は2015年時点で581校に上り、これは全大学の7割にあたります。

インターンシップを既に導入されている企業、これから導入を考えている企業のみなさま、大学の単位認定に該当するインターンシップを実施することで自社へのメリットが生まれるのです。

今回は、インターンシップを単位認定している大学の割合の詳細と、単位認定をしている大学について、そしてそこから生まれるメリットについてご紹介していきます。

インターンシップを単位認定している大学は7割超え

まずはじめに、インターンシップを単位認定している大学の割合を見ていきましょう。

参考)平成27年度 大学等におけるインターンシップ実施状況について (文部科学省より)p.4

平成27年度にインターンシップを単位認定している大学(学部・大学院)と単位認定はしていないが学生の参加状況を把握・関与している大学(学部・大学院)の合計は730校(93.4%)です。そのうち、単位認定している大学(学部・大学院)は581校(74.3%)で、前年度の566校(72.9%)と比較して15校増加しています。

続いて、大学側が把握しているインターンシップに参加している学生数を見ていきます。

参考)平成27年度 大学等におけるインターンシップ実施状況について (文部科学省より)p.5

単位認定されるインターンシップと単位認定されないインターンシップに参加した学生 (学部・大学院)の合計は631,939人(22.5%)で、そのうち単位認定されるインターンシップに参加した学生(学部・大学院)は580,696人(20.7%)でした。うち特定の資格取得のために現場で実施する実習(例:教育実習、看護実習、臨床実習等)に関係しないインターンシップに参加した学生は86,248人(3.1%)で、前年度の72,053人(2.6%)と比較して14,195人増加しました。
しかし、一般企業における単位認定インターンシップへの参加はまだまだ少ないと言えます。

単位認定している大学例と認定条件

それでは続いて、インターンシップを単位認定している大学と認定条件についてご紹介します。

早稲田大学

早稲田大学では、学部生・大学院生を対象に実働15日以上(7時間/日×15日間 計105時間以上が目安)の教育的効果のあるプログラムであれば、事前申請、各種提出物の提出、指定セミナーの受講、評価面接を経て、担当教員の判定で2単位が修得できます。所属学科、所属学院が認める場合に限り、異なる学期でかつ異なるプログラムであれば重複履修も可能です。

上智大学

上智大学で単位認定されるインターンシップは以下の4種類です。

  1. 上智枠インターンシップ
    あらかじめ設定された参加人数枠に対し、キャリアセンターにて応募するインターンシップです。学内選考を実施し、参加者を決定します。応募を考える学生には、キャリアセンターで実施する事前ガイダンス、インターンシップ前ビジネスマナー講座への参加、インターンシップ賠償責任保険への加入を推奨しています。
  2. 公募型インターンシップ
    学生個人が直接申し込むインターンシップです。学生は、企業・団体のウェブサイトやインターンシップ情報サイト、上智大学ウェブサービス、掲示板等で情報収集し、各自応募します。
  3. 授業科目(単位認定)型インターンシップ
    グローバル人材に必要とされる素養を総合的に学修し経験的に学ぶことを目的に、授業科目としてインターンシップを取り扱うものです。単位認定のため、各種の基準を満たす必要があります。応募は学部2年生以上が対象となります。インターンシップ科目では、上智大学と個別に協定を締結した企業でインターンシップを行っています。
  4. 官公庁インターンシップ
    募集内容に基づき、キャリアセンターにて参加希望者を取り纏め応募するインターンシップです。

青山学院大学

青山学院大学におけるインターンシップは大きく分けて次の4種類です。

  1. 青学枠インターンシップ
    インターンシップ実施機関と大学とで「覚書」を締結し、あらかじめ青山学院大学用に実習人数枠を設けて募集するインターンシップです。学内選考を経て、実習生を決定します。派遣 実習生は、青山学院大学を代表してインターンシップに参加するため「インターンシップマナー講習」への参加を必須とし、実習先で必要とされるマナー、心構えを体得したうえで、インターンシップ実習に臨みます。
  2. 官公庁によるインターンシップ
    官公庁が実施するインターンシップです。公務員の業務体験または、補助業務の体験等ができます。在籍する大学を経由して申し込む場合が多く、実施官公庁による応募書類の選考を経て、受入が決定されます。
  3. 自由応募によるインターンシップ
    企業・団体が実施するインターンシップに、各自で直接申し込むインターンシップです。実施企業・団体のウェブサイトや、実施情報を取りまとめたインターンシップ情報サイト、大学進路就職支援システム(Web Ash)、掲示板等から情報収集をし、応募するものです。
  4. 単位認定インターンシップ
    学部の授業で学ぶ教育の効果促進をはかることを目的として、インターンシップ参加に単位を認定するものです。インターンシップ実習先、手続き等に関しては、学務部教務課の各学部窓口で確認をとる必要があります。

電気通信大学

電気通信大学では、国内企業で研修する「学部インターンシップ」と、海外企業で研修する「海外インターンシップ」の2種類があり、学部3年生・修士1年生を対象に実施しています。
学部インターンシップは3年次の夏季休暇中に国内、海外の企業・団体で行う就業体験が主であり、実習期間は原則90時間以上(できれば3週間以上)とし、海外インターンシップは1ヶ月以上を推奨しています。
大学院インターンシップは、研究・技術開発寄りの実習が好ましく、主に1年次の夏季休暇中に学部と同様に原則90時間以上の国内、海外インターンシップ科目があります。
これらに加え、原則実習期間180時間以上の就業体験が必要となる「インターンシップ(長期)」と「海外インターンシップ(長期)」があります。各学科・専攻のインターンシップ担当教員が報告書・修了書等で成績を評価し、合格者は単位が取得できます。

広島大学

広島大学では、単位認定の有無は所属学部や所属学院によって異なります。工学部第二類、工学部第三類、医学部、歯学部、薬学部には単位認定制度はありません。多くの学部・研究科では実働5日間以上の実習を単位認定の対象としています。グローバルキャリアデザインセンターまたは所属学部・研究科の学生支援室を通して申し込み、評価書を提出することで単位を取得できます。

昭和女子大学

昭和女子大学では2005年度からキャリア支援センター主催のインターンシップを一般教養の卒業要件科目(通年2単位)として認定しています。①「必修講義」への参加と②インターンシップが認定の条件となっています。

  1. 必修講義
    1.「インターンシップ説明会」(4月中旬頃) インターンシップの解説、参加方法、単位認定についての説明

    2.「インターンシップセミナー」(4月下旬頃) 講演「インターンシップで何を学ぶべきか」(外部講師) 受入予定企業の紹介、インターンシップ・キャンパスウェブの説明
    3.「マナー講座」(7月上旬頃)
ビジネスマナーの直前研修
    4.「インターンシップ報告会」(11月末) インターンシップ参加学生による体験報告
  2. インターンシップ
    単位認定に必要な実習期間は5日以上です。日数不足や受入側との覚書、誓約に反した場合 は、認定されません。実習終了後に「日誌、報告書、企業等による評価書」の提出が必要です。
  3. 工学院大学

    工学院大学では、2000(平成12)年度から「学外研修」という正規の授業科目を設置し、単位認定型のインターンシップを実施しています。研修は学部3、4年生を対象に工学院大学の夏休み期間(8月上旬〜9月上旬)に実働10日間以上という設定で行っており、所定の条件をクリアすれば選択科目として2単位が修得できます。

    企業が単位認定に沿ったインターンシップを実施するメリット

    各大学における単位認定の条件を見てきました。
    ここから、企業が大学の単位認定に沿ったインターンシップを実施することで生まれるメリットがいくつか見えてきます。

    ビジネスマナーやスキルを持った学生が来てくれる

    認定条件の中で、事前にビジネスマナーやその職種の基礎スキル等を習得してから、インターンシップへ参加する、というものがありました。この認定条件にあったインターンシッププログラムを組むことで、ビジネスマナーやスキルを持った学生が参加してくれます。

    学生のモチベーションが保たれ、安易に辞めることが少ない

    大学への事後報告が伴うことで、学生の目標に向けてのモチベーションが保たれます。また、安易に辞めるリスクが減ります。

    特定の大学からの集客がしやすい

    大学の認定条件に合ったプログラムを組むことで、その大学からの集客がしやすくなります。

    まとめ

    日数については5日〜3週間以上と大学によって差が見受けられましたが、事前の講習参加や事後の提出書類が認定条件となっている大学が多かったですね。
    メリットでもお話しましたが、上記の認定条件に合わせたインターンシッププログラムを組むことで、自社のインターンシップの参加率も上がるなどのメリットが生まれると考えられます。インターンシップをご検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

武田夏子

都内の大学に通うインターン生。株式会社アイタンクジャパンでライターを担当している。趣味はカフェ巡り・百人一首。