上位校学生に聞いた!入社の決め手となった内定者フォローは?【関西編】

2019年卒業予定学生の就職活動は昨年同様、学生優位の売り手市場でした。そのため、複数社から内定を得た学生も多く「どのような内定者フォローが効果的なのか」と悩まれたご担当者様も多かったのではないでしょうか。

そこで今回は、上位校学生が集まるイベントスペース「iroots LOUNGE」を利用している学生を対象に「入社の決め手となった内定者フォローに関するエピソード」を集めました。学生3人の実体験をお届けしますので、2020年卒業予定の学生の採用活動にお役立てください。

業界も規模も同じ2社。しかし内定者フォローには差があって…

京都大学 経済学部経済経営学科 4年 男性 Sさん
内定承諾先:人材大手(1,000人規模 以下A社)

内定承諾までの経緯
人材大手であるA社と、同じ業界・規模の人材大手(1,000人規模 以下B社)の2社から
大学3年の3月上旬に内定をもらい、2週間悩んだ末、A社に内定承諾

2社に表れた唯一の差

3年生の3月ごろに、業界も規模も同じ人材系大手の2社から内定をいただいたのですが、2社とも親切に対応してくれたと思います。どちらの人事も、自分が悩んでいることについて親身になって答えてくれ、人事だけでは解決できない事があれば、他の社員との面談を設けてくれました。

しかし、満足度という観点から言えば、2社の内定者フォローには差があったと思います。具体的にいうと、A社は電話やSNSなどでほぼ毎日連絡をくれ、自分から聞かずとも人事から不安や悩みがないか歩み寄ってくれました。それに対し、B社は基本的に人事からの連絡はなく、聞きたいことがあればこちらから聞くような形でしたね。2社の差から実感しましたが、やはり自分で考えた質問だけでは、僕が思いつくことしか知ることが出来ず、限界があったなと思います。またA社が、僕の頭の中の情報を全て引き出そうとたくさん質問をしてくれ、自分だけでは見出せなかった考えに気づくことができたことも、限界を感じる要因の一つでしたね。

 

内定者フォローから見えた”企画職への道”

就活を始めた段階では、営業職での働き方しか考えていませんでした。しかし、A社の人事とやり取りをしていく中で、「今までの経験や性格を踏まえたところ、企画職に向いている」とアドバイスを受けました。最初は特に興味はありませんでしたが、話を聞くうちにすごく魅力を感じるようになり、次第に自分の中で、将来は企画職として働きたいと思うようになりました。その上で、実際に企画職として働いている社員とお話させていただくことにより、A社に入社して働くイメージが明確になりました。元々A社に内定をもらった後も、他社の選考を受けるつもりでしたが、全て辞退しA社に内定承諾しました。

志望度ゼロから内定承諾へ導いた内定者フォローとは

京都大学 法学部 4年 男性 Oさん
内定承諾先:インフラ大手(10,000人規模 以下C社)

 

内定承諾までの経緯
大学4年の5月上旬に自動車部品大手(10,000人規模 以下D社)、下旬にC社から内定をもらい、
悩んだ末、6月上旬にインフラ大手であるC社に承諾

《志望度ゼロ企業》からの手厚い内定者フォロー

大学4年の5月上旬に、当初第一志望だった自動車部品大手のD社から内定をいただきました。しかし、就活を通じてもっと視野を広げてみようと思ったため、その後も就活を続けました。5月下旬、元々全く志望していませんでしたが、選考を通じて好印象だった、インフラ大手であるC社から内定をいただきました。

C社から内定をもらってすぐ、リクルーター面談の際にお世話になった方たちとの懇親会がありました。一人ずつ選考のときの話や今後の話をし、終盤には、最終選考でお世話になった役員の方ともお話ができました。このC社とのコミュニケーションを通じて、志望度はかなり上がったと思います。このまま内定承諾しようとも思いましたが、元々第一志望だったD社からも内定をいただいていたので、悩んでいました。

 

一方、第一志望企業からの内定者フォローは…

そんな状況の中、D社の人事と面談がありました。その面談で、僕が正直に「インフラ大手のC社と悩んでいる」と伝えたせいか、人事から返ってくる答えは、他社との比較話ばかり。僕はD社ならではの魅力を知りたかったので、少し冷めてしまいました。

一方、インフラ大手のC社は、たくさんの人と話してみたいという僕に、多くの人と関わる機会を与えてくれました。C社の手厚い雰囲気から、チームを大切にしている様子が伝わってきたということもあり、最終的にC社に内定承諾しました。

入社後の働き方が見えた、”枠にとらわれない”内定者フォロー

神戸大学 人間環境発達学研究科 修士2年 男性 Nさん
内定承諾先:不動産ベンチャー(100名規模 以下E社)

 

内定承諾までの経緯
修士1年の1月中旬にE社とIT系ベンチャー(500名規模 以下F社)、
2月上旬に人材ベンチャー(500人規模 以下G社)から内定をもらい、
悩んだ末、2月下旬に不動産ベンチャーであるE社で承諾

志望度が下がってしまった小さなきっかけ

修士1年の2月には、3社から内定をいただいていました。3社とも内定後に定期的なコミュニケーションの機会はありましたが、人材ベンチャーであるG社は、企業側のミスにより1時間待ってもオンライン面談の連絡が来なかったことがあったので、少し不信感は持ちましたね。またIT系ベンチャーのF社も、途中で担当人事が変わったため関係性が一からになり、少し面倒くさかったです。

 

内定者としてではなく”一人の人間として”

一方、不動産ベンチャーであるE社の人事とは、定期的にSNSで長文のやりとりをしていました。E社の人事は、自社を良く見せるといったことはなく、何事に対してもフラットに、真正面から自分を見てくれていたので、選考の相談というよりは、人生の相談を聞いてもらっていたという感覚ですね。またE社の人事と軽く飲みながら面談していた際に、別の社員がプライベートで飲んでいた席に合流させてもらったことがありました。こういった型にはまらず、柔軟に対応してくれたことは凄く好印象でしたね。飲み会では、内定者ということは一切関係なしで色々な方と話すことが出来ました。内定者が飲み会に参加することは例外らしく、特別感を得られて嬉しかったですね。

 

導き出した答えは”枠にとらわれない働き方”

E社には、他社の内定承諾の時期が迫っているからと、無理に対応していただきました。自分に対して、ここまで柔軟に対応してくれ、型破りなフォローをしてくれたことは、純粋に嬉しかったですし、入社した後も枠にとらわれない働き方が出来るのではないかと思い、E社に内定承諾しました。

まとめ

今回のインタビューにより、各社が内定者フォローの取り組みについて、様々な工夫をしていることが分かりました。特に内定承諾に至った3社の事例からは、共通点を見出せました。それは、内定者フォローを通じて、学生にその企業の一員として、働くイメージを持たせることができたということです。

人事以外の社員からすれば、内定者フォローといえば”人事だけが行うもの”と捉えられがちですが、それだけでは、学生に自社で働くイメージを十分に伝えれきれないこともあります。今回の3人の学生も、様々な部署の社員と関わることで、入社後のイメージを持つことが出来ていました。自社のありのままの姿を見せるために、人事以外の部署の社員が、主体的かつ積極的に内定者に関わっていくことが、内定者フォローの有効な一手となるかもしれません。

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HeRman編集部

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